白光 2022年11月例会 秀作 |
順 位 |
作 者 |
秀 作 作 品 | 画 題 |
1 席 |
上西 達郎 |
No.24 442年ぶり |
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得点: 11点(講評者点 4点+会員互選点 7点) 講評: 希少な機会を見事に写し止められました。正に努力賞です。超望遠レンズを使用されたので、トリミングによる拡大と 違って画像がとても鮮やかです。ただその分少し被写体ブレが起きている様で、それだけが残念です。 星などを写し止めるには「300ルール」と謂われる「焦点距離xシャッター時間=300以下」が必要ですが、それ を若干越えているためでしょう。可能で有れば ISO感度をもう1/2段だけ上げたかったですが、今度は画像の荒れ が増えるので、悩ましいところです。 「写真的な価値は無い」などという事は有りません。写真の存在意義には 記録・報道・鑑賞などが上げられますが、 世界中の写真家がこの現象を記録し 後生に語り継ぐ事には、大きな意味が有ると思います。 作者コメント: この写真は我が家のベランダから撮りました。月食中に月が天王星を隠す天王星食の現象です。月食中の惑星食という、 非常に珍しい現象だそうです。天王星食そのものは、地球全体で見ればそれほど珍しい現象ではありませんが、月食と同 時に起こることはめったにありません。次回は2106年の部分月食で、皆既月食と同時となると2235年まで待たなければな りません!!写真的な価値は無いと思いますが、天王星を隠す一瞬には興奮しました。 α6600 SS=1/5 F=6.3 ISO=5000 焦点距離=900xデジタルズームx2=1800o |
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2 席 |
森 俊雄 |
No.3 赤い実と渡り鳥 3 ムギマキ |
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得点: 9点(講評者点 4点+会員互選点 5点) 講評: 見返り美人鳥ですね。たまたま顔が少し日陰に入ってしまった様ですが、羽根や喉の彩が 実や葉の色ととても良く お似合いで、アイキャッチやバックのボケも見事です。 作者コメント: 10月末になると、六甲山森林公園のゴシュウユの実がみのり、小鳥たちが集まってきます。今年は赤い実にとまる ムギマキが撮れました。 |
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野口 円 |
No.30 夢みるバラ |
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得点: 9点(講評者点 6点+会員互選点 3点) 講評: フジのカメラでしょうが、素晴らしい画像を出してくれるこのモードは、とても良い機能ですね。絵柄としては、 花の下が少し窮屈に感じるのと、バックのボケが(ソフトフォーカスの効果もあって)少しだけ強過ぎて、折角 の白のバラが木漏れ日の様に見えるので、もうホンの少しだけ絞った方が良い様に感じました。 作者コメント: この時季、北山緑化植物園では華やかな秋バラが目を楽しませてくれます。薄曇りのこの日、ひときわ美しい咲き姿 だったバラを見つけ、ソフトフォーカスモードで撮ってみたところ、夢の中のようなファンタジックな画になりました。 バックのピンクや黄色、白のバラたちも良い脇役になってくれました。 |
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神野 早苗 |
No.38 盆地の秋 |
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得点: 9点(講評者点 4点+会員互選点 5点) 講評: 雲海、無いと残念ですが 有り過ぎても全てが隠れてしまい、丁度良い時に出会うのは難しいですね。でも薄い霧に 朝日が射し柔らかに輝いて、なかなか良い状況だと思います。穏やかな秋の日の作品として、秀逸だと思います。 横真一直線の明暗差は、ハーフNDフィルターでしょうか?もしそうなら、こういうシーンには向きません。 作者コメント: 10月末に、長野県下伊那郡の「ヘブンスそのはら」へ行ってきました。雲海が有名なのですが当日はほとんど無く、 朝日がきれいでしたので、光に輝くススキと盆地に差し込む光を狙ってみました。またいつか大雲海の日に行って みたいものです。向かいは南アルプス。 |
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森川 幸子 |
No.39 なかよし |
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得点: 9点(講評者点 4点+会員互選点 5点) 講評: 逆光気味の光が鹿と落ち葉を照らし、とても柔らかく暖かな雰囲気を出しています。後方の白い枝は消せるにしても 右側の2頭の被りが 何とも残念ですね。また撮りに行きたくなる気持ち、良く判ります! 作者コメント: 奈良公園で早朝、鹿を撮ることを「鹿活」ということがあります。一度行っただけでは、納得のいく作品が撮れない ので、何度も通うこと人が多いそうです。動きの緩やかな鹿でも撮るのはとても難しく、またすぐに撮りに行きたく なりました。 |
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森川 幸子 |
No.42 秋のグラデーション |
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得点: 9点(講評者点 6点+会員互選点 3点) 講評: 力強く伸びる苔生したブナの幹、色とりどりの紅葉とバックの青空、役者が揃った秋の秀作です。幹を照らす光が 木漏れ日で強過ぎず、しっとりと感じられるのも良かったです。 作者コメント: 以前に高取城跡で撮影したものです。ブナの木を覆うように広がっている紅葉を見つけて、できるだけ幹に近づいて 広角レンズで撮りました。紅葉の盛りには少し早かったのですが、逆に葉っぱの色が様々でそれも面白いと思いました。 |
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3 席 |
平野 浩一 |
No.12 龍天に登る |
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得点: 8点(講評者点 6点+会員互選点 2点) 講評: 櫓の白壁を 朝焼けの光がほんのり染め始める頃、青空に見事な雲が架かりました。この時刻にカメラを持って被写体を探して 歩いて居られる、その姿勢に敬服します。ただ、画題の「…登る」は「…昇る」の方が相応しかったと思います。 作者コメント: 明石公園で、日の出直前に茜色に染まる雲が一条湧きあがり、龍が天空へ登るかのように見えたので、櫓(やぐら)に絡めて 撮れる位置を探りながら撮影しました。 |
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なお 4席は No.27 上西達郎さんの「ふるさとを想う」で、 講評者点6点+互選点1点の 計7点 また 5席は 6点有り No. 1 森 俊雄さんの「赤い実と渡り鳥 1」で、講評者点4点+互選点2点の 計6点 No. 9 平野浩一さんの「物思いにふける」で、 講評者点4点+互選点2点の 計6点 No.17 西脇頼三さんの「漁」で、 講評者点4点+互選点2点の 計6点 No.19 西脇頼三さんの「路樹の季」で、 講評者点4点+互選点2点の 計6点 No.28 野口 円さんの「白い妖精さん」で、 講評者点2点+互選点4点の 計6点 No.35 神野早苗さんの「燭光」で、 講評者点4点+互選点2点の 計6点 でした。 |
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