白光文字200



白光 2021年11月例会 秀作



秀  作  作  品 画  題




  

平野
浩一

例会秀作
No.18

たなびく   
  エギゾースト
 得点: 12点(会長点 4点+会員互選点 8点)
 講評: 太陽をこれだけ大きく画面に入れても 白飛びしておらず、船も黒潰れせずに撮られており、見事な露出設定です。船の
     排気熱で「かげろう」状に太陽が揺らぎ、静かな絵柄の中にもダイナミックな動きを感じさせる 素晴らしい作品になり
     ました。例会のA4サイズだと、「かげろう」を見せるためには この程度の船の大きさが必要ですが、全紙サイズで展示
     する場合ですと、バランス上 もう少し広く(船を小さく)見せたいところです。
 作者コメント:
     アジュール舞子でダルマ夕陽を撮りに行きましたが、小豆島にかかる位置でした。しかし、丁度貨物船が太陽の下を通り
     煙突からの煙(エキゾースト)が赤く染まり たなびき、良いアクセントになりました。

   






       

伊賀


  
例会秀作
No.3

天草    
 八代海の朝

 得点: 10点(会長点 2点+会員互選点 8点)
 講評: まともに太陽を入れた 露出設定がとても難しいシーンですが、上手く纏められました。船と日輪を両方入れたのですが、
     太陽の位置が高いために「中抜け」になってしまいました。気持ちは良く判りますが ここは欲張らずに、美しい船の航跡
     だけで作品造りするべきだったと思います。キッチリ撮れていれば、トリミングで切り出す事も可能でしょう。その場合は、
     もう少し明るくプリントした方が良いと思います。
 作者コメント:
     島は早咲きの桜、満開の菜の花が見頃。日輪と船の航跡を狙いました。 撮影日:2019年3月19日 AM7:00頃


小村
明彦

  
例会秀作
No.5

一直線

 得点: 10点(会長点 4点+会員互選点 6点)
 講評: 羽の姿がとても美しいですが、鳥を背景から切り出さず 背景ごと重ね合わせたのですね。正にタイトル通りの見事な合成
     作品になりました。もう少し間隔を広げる(間のコマを抜く)事がもし可能なら それも見てみたいのですが、恐らく画面
     から 上下がはみ出してしまうのでしょうね。それを見越して、画角を広めにセットしておく事が必要かも知れません。
 作者コメント:
     鷹待ちのいつもの池で、カワセミが相手をしてくれました。至近距離の小さなネットで囲われた一角で、水面側は人工物
     が目障りなのですが、柵に留まったカワセミは、一旦、上に飛び上がってから急降下していたので、飛び出しから上を狙って
     シャッタを押したら、私の反射神経では飛び出しは間に合いませんが、急降下にタイミングが合うようで、これまで撮った
     ことのない急降下の連写がいい条件でモノにできました。せっかくなので、Photoshopでレイヤーを重ねてみたら、斜め急降
     下が綺麗に真っ直ぐでした。(600mm×1.4倍=840mm,1/3200秒)

 
小村
明彦

  
例会秀作
No.6

引き落とし

(オオタカ)

3枚組

例会秀作
例会秀作
 得点: 10点(会長点 4点+会員互選点 6点)
 講評: 格闘技を見るような3枚組です。縄張り争いをしているのだと思っていましたが、獲物を捕ったところだと聞いて またビックリしました。
     生存競争と言うのは簡単ですが、凄惨な現場の記録になりました。力強い筋肉隆々の翼も印象的です。
 作者コメント:
     この日のオオタカはよく飛んでいましたが、右へ左へとトリッキーに飛び回って、此方岸に近づいたところで、急にカラスの脚を掴みました。
     柔道の指し手争いで、いいところを掴んだ瞬間に技をかけるように、一瞬でカラスを下側に引き下ろしました。柔道のいい技が思いつかなかった
     ので、相撲の技で有りそうなタイトルにしましたが、「ATMですか?」と笑われました。10名ほどの鷹狙いの撮影者と一緒にでしたが、カラスと
     同様に、タカの素早さに幻惑されて、皆さんうまく撮れなかったそうです。ちなみに、この後、掲載のカワセミの急降下を撮れて、この日は5年
     に1度?のいい日でした。  (600mm×1.4=840mm、1/3200秒)

 
 

俊雄

  
例会秀作
No.15

花鳥図

(ノビタキ)

3枚組
例会秀作
例会秀作
 得点: 10点(会長点 4点+会員互選点 6点)
 講評: コスモスの3色と 草の緑が優しく、少し地味な姿の鳥を 上手く引き立てています。下と 特に上の姿が端正で美しく、1枚だけでも素晴ら
     しい作品です。中は コスモスと被ってしまったのが残念なのと、極端な縦横比のトリミングは 全紙で3点並べるとやはりバランスが良くない
     と思います。
 作者コメント:
     北国や高地で子育てを終えたノビタキたちは越冬するために南国に帰って行きます。その途中、体力を蓄えるためにしばし平地で過ごしますが、
     毎年三田市のコスモス畑にもその一団が立ち寄ってくれます。冬羽に替わっており地味な姿を呈していますが、明るいコスモスとのバランスは
     抜群で、鳥撮り屋の絶好の対象となっています。

   






上西
達郎

  
例会秀作
No.1

コロナ   
 収束近し

 得点: 7点(会長点 0点+会員互選点 7点)
 講評: 右側の長い滑走路を使う大型機のサーチライトは 相当明るい様で、完全に白飛びしてしまっています。それらが比較明合成されたので 真っ白
     な光の束になってしまいました。街灯りもギラギラし過ぎて目障りです。全カットが もう1/2〜2/3EV程アンダーで撮られていないと、作品には
     なりません。折角素晴らしい構想で撮られた作品なだけに 大変残念なので、再挑戦して 是非また見せていただきたいです。
 作者コメント:
     千里側土手から撮影しているといつも気になっていたのが、はるか彼方の明かりのついている山の中腹の住宅地。その地から撮ってみたくなり
     行ってみたのがこの地です。50分撮影後比較明合成しました。 SS:30seconds F:22 ISO:100


上西
達郎

例会秀作
No.2

僕のだょ〜

 得点: 7点(会長点 2点+会員互選点 5点)
 講評: 彩り、スッキリと処理された深い緑色のバックとも 見事です。ただ 左の葉の入れ方が如何にも中途半端なので、外せないのなら 根元の枝が
     少し見える位まで入れるべきだと思います。撮る際には 主役だけでなく、背景と四隅にも しっかり目配りしましょう。左の鳥の頭に向かって
     伸びている小枝は、もし綺麗に消せるのなら消した方が良いと思います。
 作者コメント:
     熟した柿をめがけてメジロがやって来ます。メジロの世界も早い者勝ちみたいでした。(撮影地、万博記念公園万葉の里)

   2席が4点もあり その内2点は組作品である事、また3席も2点ある事から、今月は4席・5席のご紹介は 割愛させていただきました。
   今回は昨年2月以来 本当に久しぶりの、また 新米会長の小生にとって初めての「リアル」例会で有り、「会長点」の6点を入れ損なってしまいました。
   来月は忘れずに「6点」を(秀逸作品には 8点も)投票します。




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